Hermes Agent v0.22.0公開、llama.cppでローカルモデルを一括管理

Hermes Agentは2026年10月13日、v0.22.0(Threshold Release)を公開し、llama.cppを自動導入・管理するローカルモデル実行、APIキー不要のガイド付きセットアップ、アプリ連携のConnectors、署名済みデスクトップパッケージを追加しました。v0.21.0以降のコミット数は約24,200で、v0.21.0サイクルの約2.5倍の規模です。

Hermes AgentはNous Researchが開発するAIエージェントで、端末やチャットサービスから操作でき、外部のモデル提供サービスや自前の接続先を選べます。

何が新しいか

  • ローカルモデル: CPU、CUDA、Metal、Vulkan、ROCmから適したエンジンでllama.cppをインストール・維持し、カタログ内の各モデルをGPUとRAMに照らして評価し、収まる最高品質のビルドを選びます。ダウンロードは一時停止・再開でき、サーバーはHermesと連動して起動・停止します。カタログにはQwen3.8 27B、Qwen3.8 Flash Next(MTP speculative head付き)、Qwen3.6 35B-A3B、DeepSeek V4 Flashが含まれ、Hugging FaceのGGUFも使えます。
  • 初回セットアップ: 新規デスクトップインストールでは設定画面ではなくセットアップチャットが開き、無料トライアルモデルnous/welcomeで動きます。
  • Connectors: Nousのツールゲートウェイ経由でGmail、Linear、Notionなどを操作できます。デスクトップのConnectorsページはホスト型アプリとMCPサーバーを1つの一覧にまとめ、MCPタブを置き換えます。
  • 安定版チャネル: 検証済みのSemVerリリースを提供し、ソースインストールは既定でリリース単位で更新します。
  • 署名済みパッケージとhermes pm: デスクトップ版はPythonとNodeを同梱した署名済みパッケージになり、統合パッケージマネージャーhermes pmがツールとPython環境を管理します。更新は新環境のチェック通過後に切り替わります。
  • その他: 600件のレビュー済みプラグインカタログ、Claude 5.5/GPT-6世代のモデル選択、1Password・Bitwarden等によるブラウザーログイン、ボット画面の手動引き継ぎ、全プロファイル共通の単一ゲートウェイ・バックエンド、サブエージェントのライブ表示を含みます。

数値

項目 値
コミット数 約24,200
マージ済みPR 約6,080
変更ファイル 約15,600
追加/削除行 約2,045,000 / 約1,140,000
クローズしたIssue 約7,180
貢献者 約2,520
ソースコード行数 約1.06M → 698K(34%減)
gateway/run.py 34,847行 → 5,512行
同梱言語 16

約19個の使用頻度の低いツールは検索時のみ読み込む方式になり、毎回送るデスクトップのツールスキーマはおよそ半分に、固定プロンプトも約2.1kトークン減りました。ローカルモデルでは毎ターンのprefillが減ります。

試し方・要件

  • ローカルモデル: Settings → Providers → Local Models(Windows、macOS、Linux)、またはターミナルでhermes model → Local models。アカウントとAPIキーは不要で、処理内容はマシン外へ送られません。
  • セットアップ: nous/welcomeはOSユーザーごとに1回、APIキー不要。Skip setupで終了、Settings → Run onboarding againで再実行します。既存インストールとリモート(SSH、URL、Cloud)バックエンドでは自動表示されません。
  • Connectors: アプリを指定してブラウザーで一度サインインすると同じターンで使えます。管理は/connectorsまたはhermes connectorsです。
  • 安定版ではなくmainを追う場合はhermes update --set-channel main。

アップグレード時の注意

項目 内容
ランタイム 管理対象インストールはPython 3.14。KittenTTSは3.14で使えません
Windows Windows 11 22H2以降、MSIXのみ(x64/ARM64、App InstallerまたはMicrosoft Store)。NSIS/MSIは廃止
macOS 標準ビルドはApple Siliconのみ(署名・公証済み)
セッション sessions.auto_pruneが既定で有効。90日間非アクティブな終了セッションを起動時に削除。ピン留め・オープン中は対象外。無効化はsessions.auto_prune: false
ゲートウェイ マシンごとに1つが既定。hermes updateが競合がなければ統合

メモリープロバイダー(Honcho、Supermemory、Hindsight、Mem0、OpenViking、Holographic)はカタログプラグインへ移り、既存ユーザーはデータを保ったまま自動移行します。todo→todo_listなどツール名の変更もあり、旧名称は引き続き動作します。

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