Hugging Faceは2026年9月22日、oMLXの作成者・メンテナーであるJun Kim氏を新チームメンバーとして迎え、MLXコミュニティを支援すると発表しました。oMLXはApache 2.0のまま継続し、Jun氏が従来どおりプロジェクトを主導します。
背景
Hugging Faceは機械学習の共同開発基盤Hugging Face Hubを提供する企業で、モデルの重みやデータセット、Spacesを扱います。MLXはAppleの機械学習研究チームが開発する配列計算フレームワークで、Appleシリコン向けの機械学習を想定し、PythonやC++などのAPIを提供します。
今回の発表でHugging Faceは、MLXをAppleのローカルAIフレームワークであり、Apple Silicon向けに特に最適化されたものと位置付け、ローカルAIに全面的に投資している立場を示しました。記事にはPedro Cuenca氏、Lysandre氏、Victor Mustar氏、Julien Chaumond氏がフォロー対象者として並んでいます。
oMLXへの影響
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ライセンス | Apache 2.0を継続 |
| 運営 | Jun Kim氏が従来どおり主導 |
| 位置付けの変化 | 副業から、完全に保守・資金提供されるプロジェクトへ |
Hugging Faceは、この移行によって開発の安定化と加速が期待できるとし、Jun氏がコントリビューターをより良く導き、長期的な視点で開発を進められるようになると説明しています。
MLXエコシステム全体への方針
oMLXは新しいアイデアのテストベッドとして機能し、すでに依存しているmlx-lmやmlx-vlmといったプロジェクトの基盤を活用します。Hugging Faceは、強力なモデリング・推論ライブラリがコミュニティに資するとして、意味がある箇所には成果を上流へ還元する方針を示しました。
重点領域の一つとして挙げているのが、transformersのモデル定義から、複数のエンジンが利用できるリファレンスMLX実装へ迅速に移行することです。transformersがMLモデル定義のリファレンスとなっている現状を踏まえ、新しいtransformersモデルをMLXで動かすまでの工程を効率化し、各エンジンが固有機能の開発に集中できる状態を目指すとしています。

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