NVIDIAは、40言語の録音をテキスト指示とともに処理するオープンウェイトのオフライン音声モデル「NVIDIA-Nemotron-3.5-Transcribe-30B-A4B」をHugging Faceで公開しました。総パラメータ34Bのうち活性は音声エンコーダーを含めて約4.3Bで、コンテキスト長65,536 tokens、最大1時間の録音に対応します。
何ができるモデルか
NVIDIAはこのモデルをSpeech-Augmented Language Model(SALM)として開発しました。音声とテキストを入力してテキストを出力し、任意で単語単位のタイムスタンプを付けられます。対応タスクは以下のとおりです。
- 逐語形式・文章形式の転記
- 文脈付き転記、話者属性付き転記、リッチ転記
- 音声翻訳、言語識別、音声質問応答
学習データには少量のテキスト指示追従とPIIのタグ付け・レダクションのタスクも含みます。アーキテクチャはMamba-2–TransformerハイブリッドのMixture of Expertsで、Transformer ASRエンコーダーと話者エンコーダーからなるParallel Expert Encoderを備えます。ベースモデルはnvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Lightning-30B-A3B-BF16です。
ベンチマーク
NVIDIAは2026年10月12日に取得した結果として、次の2指標で次点の公開結果との比較を示しています(誤り率、低いほど良い)。
| 能力 | ベンチマーク | 指標 | Nemotron 3.5 Transcribe | 次点 |
|---|---|---|---|---|
| Multi-speaker ASR | AMI、CALLHOME、Mixer 6、NOTSOFAR-1 full sessions | Mean cpWER | 15.80 | DiCoW v3.3 + DiariZen 16.83 |
| Style control | Preference-ASR | WER(デフォルト/指示あり) | 7.56 / 6.16 | Canary-Qwen 8.16 / 8.36 |
提供形式と動かし方
- 精度: BF16(フル精度の参照重み)、FP8版
nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Transcribe-30B-A4B-FP8、NVFP4版nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Transcribe-30B-A4B-NVFP4 - デプロイ要件: 1× H100 80 GB
- 投機的デコード: ネイティブMulti-Token Prediction(MTP)、任意でDFlash2ドラフトモデル
- reasoning mode: chat templateで
enable_thinking=True/Falseを切り替え - 推奨サンプリング: 転記・翻訳・言語識別はtemperature 0・reasoning off、音声理解はtemperature 0.6・top_p 0.95・reasoning on
NVFP4は、NVIDIAがBlackwell向けに導入したAI推論の量子化用の低精度浮動小数点形式です。
ライセンス
ライセンスはOpenMDW-1.1で、NVIDIAは商用・非商用のいずれの利用にも対応するとしています。

まだコメントはありません。