OpenAIは、COBOLやFortran、Visual Basicなどの低リソースプログラミング言語でのコーディング能力を測る2つの評価結果を発表し、GPT‑6 Astraが20言語でSQLite互換データベースエンジンを構築するMultiLangBenchで平均テスト合格率87.4%(GPT‑5.6 Solは26.8%)を記録したと明らかにしました。COBOL移行評価では、GPT‑6.1 Solが高い推論努力で97.9%に達しています。
2つの評価の中身
OpenAIは、PythonやJavaScriptより学習用のコードと文書が少ない言語を対象に評価を設計しました。MultiLangBenchは、指定言語でSQLite互換データベースエンジンを一から構築させるもので、プログラムは初期データベースとSQLクエリを受け取り、変更後のデータベースを出力します。結果はリファレンスのSQLite実装で検証し、テストはSQLite既存のテストスイートから流用しています。
COBOL移行評価は、COBOLプログラムをC++、Java、Kotlin、Python、Rustのいずれかへ動作を保ったまま移行させるものです。丸め規則や欠損レコード処理など業務上重要な挙動を確認するため、隠しテストをすべて通過し、観測可能な出力がバイト単位で一致した場合だけを成功とします。
結果
| 評価 | モデル | 条件 | 結果 |
|---|---|---|---|
| MultiLangBench平均 | GPT‑6 Astra | 最大推論努力 | 87.4% |
| MultiLangBench平均 | GPT‑6 Luna | 最大推論努力 | 40.3% |
| MultiLangBench平均 | GPT‑5.6 Sol | — | 26.8% |
| COBOL移行 | GPT‑6.1 Sol | 低い推論努力 | 86.6% |
| COBOL移行 | GPT‑6.1 Sol | 高い推論努力 | 97.9% |
| COBOL移行 | GPT‑5.6 Sol | 低い推論努力 | 5.4% |
MultiLangBenchの言語別では、GPT‑5.6 SolからGPT‑6 Astraへの変化は次のとおりです。
| 言語 | GPT‑5.6 Sol | GPT‑6 Astra | GPT‑6 Luna |
|---|---|---|---|
| COBOL | 10.9% | 72.1% | 17.1% |
| OCaml | 25.6% | 85.8% | 34.1% |
| Fortran | 21.4% | 83.5% | 31.4% |
| Visual Basic | 27.5% | 89.4% | 41.6% |
Astraは20言語中19言語で83%を超え、最も難しかったのはCOBOLの72%です。コスト面では、GPT‑6 Lunaの推定平均APIコストが1サンプル$0.77で、GPT‑5.6 Solの$3.48より約78%低くなっています。COBOL移行でGPT‑6.1 SolはGPT‑5.6 SolのAPIコストの61%で動作しました。
試し方と利用上の条件
OpenAIはMultiLangBenchの評価設定とテストスイート、言語別の結果をopenai/MultiLangBenchとしてGitHubで公開しています。最新モデルはAPI経由でコーディングタスクに利用できます。OpenAIは、本番ソフトウェアへの移行適用には専門家のレビューと、システムの業務ルールや依存関係に対するテストが引き続き必要だとしています。

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