NVIDIAは、欧州のAIクラウド事業者Nebius、Nscale、VerdaがNVIDIA Vera CPUを使って次世代のAIインフラを構築していると発表しました。用途の中心は、AIエージェントが行う情報検索、ツール実行、コード実行、結果評価といったCPU処理です。
NVIDIAはGPUを含むチップ、コンピューターシステム、ソフトウェアを開発する企業です。
採用企業と用途
| 区分 | 企業 | 用途 |
|---|---|---|
| AIクラウド | Nebius、Nscale、Verda | モデルを動かすGPUと並行して、データ処理とソフトウェア実行を拡張 |
| 主権型AI基盤 | Aleria | データと運用を顧客の管理下に置くインフラ需要に対応 |
| サーバーメーカー | Bull、Dell Technologies、HPE、Lenovo、Supermicro | Veraベースのシステムを構築 |
| データ処理 | ClickHouse、Cloudera、Duck Labs、Elastic、Polars、Redpanda、SAP、Starburst | 初期テストで分析、ETL、セマンティック検索ワークロードの結果を確認 |
| 開発者プラットフォーム | Atlassian、Inherent、Nous Research | エージェントが開発者・研究者と協働する環境 |
| サンドボックス | Baseten-Blaxel、Daytona、E2B、Modal、Prime Intellect、Vercel | エージェントのコード実行、ツール実行、結果テストの基盤 |
Atlassianは自社のAI製品向けにセマンティック検索インデックスを作るデータ処理の高速化にVeraを検討しています。InherentはVeraをテスト済みで、エンジニアとエージェントが科学研究を行う環境への採用を検討しています。Nous Researchはエージェントの身元認証と、各アクション実行前の検証にVeraを使っています。Nous Researchはオープンな言語モデルと分散学習の基盤を開発するAI企業で、Hermes Agentも開発しています。
導入形態
Veraは単独のCPUサーバーとしても、NVIDIA GPUと組み合わせたアクセラレーテッドシステムとしても導入できます。導入先はBull、Dell Technologies、HPE、Lenovo、Supermicroが構築するVeraベースのシステムから選べます。
設計上の狙い
NVIDIAはVeraを、数千のタスクを同時に実行しても速度を維持し、規模を広げても応答性を落とさない設計だと説明しています。性能向上の要因として、コア当たり性能、LPDDR5Xメモリ帯域幅、NVIDIA Scalable Coherency Fabricを挙げています。
サンドボックスについてNVIDIAは、エージェントごとに安全で分離された環境を即座に用意する必要があり、1日に数百万回起動されるため、個々の起動サイクルの速さが規模に応じて効いてくると述べています。コア当たり性能と高帯域メモリが、この起動とエージェントワークロードの実行に適しているという位置づけです。

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