Google DeepMindは、テキスト・画像・音声・動画を入力できるオープンウェイトモデル「Gemma 4 12B Unified」(google/gemma-4-12B)のモデルカードをHugging Faceで公開しました。総パラメータは11.95B、コンテキスト長は256K tokens、ライセンスはApache 2.0で、別個の画像・音声エンコーダーを持たないエンコーダーフリー構成を採ります。
Gemmaは、Google DeepMindなどGoogleのチームが開発するオープンなAIモデルのファミリーで、モデルの重みと開発用ツールを提供しています。
何が新しいか:エンコーダーフリーの統合構成
「Unified」はエンコーダーフリーの構成を指します。他のGemma 4モデルは専用エンコーダーでマルチモーダルデータを処理してからLLMに渡しますが、12B Unifiedはこれを取り除き、生の画像パッチと音声波形を軽量な線形層でLLMの埋め込み空間へ直接投影します。すべてのモダリティが単一のdecoder-only Transformerに流れ込むため、Google DeepMindはマルチモーダル処理の遅延を抑え、モデル全体を一度にファインチューニングできると説明しています。
入力はテキスト・画像・音声・動画、出力はテキストです。画像は可変アスペクト比・可変解像度に対応し、音声入力はGemma 4ではE2B、E4B、12Bがネイティブに対応します。systemロールもネイティブに扱えます。
仕様:Dense系モデルとの比較
| 項目 | E2B | E4B | 12B Unified | 31B Dense |
|---|---|---|---|---|
| 総パラメータ | 2.3B effective(埋め込み込み5.1B) | 4.5B effective(同8B) | 11.95B | 30.7B |
| 層数 | 35 | 42 | 48 | 60 |
| スライディングウィンドウ | 512 tokens | 512 tokens | 1024 tokens | 1024 tokens |
| コンテキスト長 | 128K | 128K | 256K | 256K |
| 対応モダリティ | テキスト・画像・音声 | テキスト・画像・音声 | テキスト・画像・音声 | テキスト・画像 |
| ビジョンエンコーダー | 約150M | 約150M | なし | 約550M |
| 音声エンコーダー | 約300M | 約300M | なし | 音声非対応 |
語彙サイズはいずれも262Kです。アテンションはローカルのスライディングウィンドウとグローバルアテンションを交互に配置するハイブリッド方式で、最終層は常にグローバルです。グローバル層はKeyとValueを統合し、Proportional RoPE(p-RoPE)を適用して長コンテキスト時のメモリを抑えます。
提供形態
Google DeepMindは事前学習済みとinstruction-tunedの両バリアントをオープンウェイトで公開し、Hugging Face、GitHub、Launch Blog、Documentation、Technical Reportへのリンクを用意しています。原文は12B Unifiedを、別エンコーダーなしでローカル環境に音声・視覚理解を持ち込める、コンシューマー機器向けのサイズと位置づけています。
Gemma 4ファミリー内の位置づけ
Gemma 4はE2B、E4B、12B、26B A4B、31Bの5サイズで構成され、140以上の言語に対応します。E2B・E4Bはモバイル・エッジ向け、12B・26B A4B・31BはコンシューマーGPUやワークステーション向けと位置づけられています。MoEの26B A4Bは総パラメータ25.2B、アクティブ3.8B、30層、コンテキスト長256Kです。ファミリー全体で設定可能な思考モード、ネイティブのfunction calling、コーディングとエージェント用途の強化をうたっています。

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