Anthropic、Claude Haiku 5.5を公開 Haiku 4.5比で平均約75%安価に

Anthropicは2026年10月7日、小型モデル「Claude Haiku 5.5」(claude-haiku-5-5)を発表し、提供を始めました。Haiku 4.5と比べて実行コストは平均約75%下がり、Terminal-Bench 4.0のスコアは0.0%から39.2%に上がっています。

何が新しいか

AnthropicはHaiku 5.5を、要約、コンパクション、データベースクエリ、分類、ライブカスタマーサポート、ブラウザ利用といった高頻度でコストを重視する用途向けの小型モデルと位置付けています。標準速度で比べるとAnthropic史上最速のモデルです(Fast ModeのOpusモデルよりは遅い)。Opus 5.5やSonnet 5.5のコーディング用サブエージェントとして組み合わせる使い方も想定しています。Haikuクラスとしては初めて調整可能なeffort設定を備え、コスト優先か知能優先かを選べます。一方でAnthropicは、複雑なエージェント型コーディングにはSonnet 5.5とOpus 5.5が適していると説明しています。

ベンチマーク

ベンチマーク Haiku 5.5 Haiku 4.5 GPT-6 Luna Sonnet 5.5(参考)
GDPval-AA v2.1 1620 735 1437 1840
AA-Briefcase v1.1 1578 614 1336 1824
OSWorld 2.1(オフラインサブセット) 72.4% 15.7% 48.9% 83.9%
Humanity’s Last Exam(ツールなし) 45.9% 10.2% — 56.9%
Humanity’s Last Exam(ツールあり) 57.4% 18.7% — 64.5%
Terminal-Bench 4.0 39.2% 0.0% 16.4% 70.6%
FrontierCode 1.1(Main) 46.4% — 42.4% 52.1%(Xhigh)
Chartography(ツールなし) 46.4% 6.4% 29.1% 61.6%

早期に試した企業からは次のような結果が寄せられています。

  • HubSpot: CRMタスクの評価で3回平均92.8%を記録し、同社のスイートで過去最高のスコアでした。
  • Asana: 現行モデルと比べてタスク完了のレイテンシが30%以上短くなり、エージェントのターンあたりの推論が最大2.5倍速くなりました。
  • AlphaSense: 400クエリでHaiku 4.5の0.76に対し0.84を記録しました。
  • Box: Haiku 4.5より11ポイント高いスコアを、約半分のレイテンシで出しました。
  • Cognition: Devin FusionのサイドキックにHaiku 5.5を使い、FrontierCodeで66.2を維持しながらコストとレイテンシを削減しました。Devin CLIでは、Opus 5.5をリードにした構成で利用できます。

料金

料金は、プロンプトが10万トークン以下か、10万トークンを超えるかで分かれます。

100万トークンあたり Haiku 5.5(10万以下 / 超) Haiku 4.5 Sonnet 5.5
キャッシュ読み取り $0.01 / $0.05 $0.10 $0.10
キャッシュ書き込み $0.125 / $0.625 $1.25 $2.50
入力 $0.10 / $0.50 $1.00 $2.00
出力 $0.50 / $2.50 $5.00 $10.00

Haiku 4.5と比べると、10万トークン以下のリクエストで90%、10万トークン超で50%安くなります。Haiku 4.5ではリクエストの90%が10万トークン以下でした。Haiku 5.5はSonnet 5.5やOpus 5.5に近い新しいトークナイザーを採用しており、タスクあたりのトークン数がやや増えます。平均約75%という削減率は、この増加分も織り込んだ数字です。

提供条件・試し方

  • Haiku 5.5は、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureを含む全プラットフォームで利用できます。Claude PlatformではモデルID claude-haiku-5-5 を指定します。
  • AnthropicはSonnet 5.5のキャッシュ読み取り料金を、100万トークンあたり$0.20から$0.10に引き下げました。これにより、多くのエージェント作業でSonnet 5.5のコストが約20%下がります。
  • Anthropicは今週、MaxとTeamの加入者に毎月のAPIクレジットを配布し始めます。金額はMax 5xが月$100、Max 20xが月$200、Teamがユーザー間でプールして最大$500です。クレジットはClaude Platformで、どのモデルにも使えます。
  • Claude PythonとTypeScriptのSDKは今回の更新で、computer useとbrowser useにベータ対応します。

安全性

Anthropicの評価では、Haiku 5.5はHaiku 4.5よりも不整合な行動が大幅に少なく、悪用に協力する傾向も低くなっています。サイバーセキュリティの保護措置はHaiku 4.5より厳しく、Sonnet 5.5より緩やかです。防御目的のタスクはSonnet 5.5より幅広く許可する一方、ペネトレーションテストは引き続きブロックします。生物学分野の保護措置はSonnet 5、Sonnet 5.5、Opus 5と同じです。

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