Anthropic、修正版S-1で9カ月売上332.4億ドルを開示

Anthropicは2026年11月2日、第3四半期の財務情報を加えた修正版IPO目論見書(Form S-1)を米証券取引委員会(SEC)に提出し、9月30日までの9カ月間の売上高が前年同期比約1,200%増の332.4億ドルだったと開示しました。AnthropicはClaudeを開発する、AIの安全性と研究を専門とする企業です。

修正版で何が加わったか

Anthropicは前週にIPO目論見書を初回提出していましたが、初回版の財務情報は上半期までにとどまっていました。今回の修正版で第3四半期を含む数値が加わり、投資家はより包括的な事業状況を確認できるようになりました。同社はロードショー開始に向けて準備を進めています。

主な財務数値

項目 数値
売上高(2026年9月30日までの9カ月間) 332.4億ドル(前年同期比約1,200%増)
純損失(同9カ月間) 1,040億ドル
純損失(2025年の同期間) 251億ドル
第3四半期売上高 約170億ドル
第3四半期純損失 232.9億ドル
購入コミットメントとリース契約の総コミット額 約8,954億ドル
コンピュート・インフラ費用の増加額(9カ月間) 144億ドル(前年同期比329%増)

9カ月間の純損失の大部分は、転換社債およびデリバティブ負債の公正価値の変動によるものです。約8,954億ドルの契約について、Anthropicは「ほぼ全額がコンピュートとインフラに関連する」と記載しています。また同社は「コンピュートとインフラの容量が拡大するにつれ、関連費用が増加した」と説明しています。

コンピュート調達とリスク要因

AnthropicはAmazon、Google、SpaceXから多くのコンピュート能力を調達し、一部はネオクラウドにも依存しています。市場では、金利上昇でデータセンター開発企業やネオクラウドの借入が難しくなることへの懸念があり、前週のMicrosoft、Google、Amazonの四半期決算がこれを強めました。ハイパースケーラーのAI支出がキャッシュフローを圧迫し、Anthropicの需要に見合うコンピュート能力の稼働が間に合わないとの懸念も一部投資家にあります。

S-1には90ページ超のリスク要因が含まれ、政治的逆風、複雑なインフラ需要、安全性と商業目標の両立の難しさなどを挙げています。CEOのDario Amodeiは、OpenAIを離れた研究者らとAnthropicを共同創業しました。OpenAIは6月にSECへ目論見書を非公開で提出しており、経営陣は2027年の上場を目指す姿勢を示しています。

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