inclusionAIは、Qwen/Qwen3.8-Flash-Nextを基盤とするストリーミング・ガードレールinclusionAI/Qwen3.8-Flash-Next-singprobe(SingProbe)をHugging Faceで公開しました。パラメータ数は5.18Mで、デコード時のオーバーヘッドは0.5%未満です。
QwenはAlibaba Cloudが開発する大規模言語モデルのファミリーです。
何が新しいか
SingProbeは別個の安全性モデルを動かしません。基盤モデルが生成中に持つ隠れ状態を再利用し、トークンごとにクエリ意図、応答の安全性、幻覚リスクをスコア化します。原文はこれを「intrinsic streaming guardrail」と呼んでいます。Sing Teamは技術報告をarXivで公開し、学習コードもinclusionAI/SingProbeで提供しています。
仕様と評価
| 項目 | 値 |
|---|---|
| プローブのパラメータ数 | 5.18M |
| 参照する層 | [15, 31, 47] |
| 出力 | 8 intents + unsafe + hallucination |
| 無害応答の誤検知率 | 5データセット平均0.03% |
| デコード時オーバーヘッド | < 0.5% |
以下の評価結果は、各タスクに記載したベンチマーク群での平均です。指標はいずれも高いほど良い値です。
| タスク | 指標 | SingProbe | 参照ベースライン |
|---|---|---|---|
| クエリ意図分類(6ベンチマーク) | F1 | 0.8728 | YuFeng-XGuard-Reason-8B: 0.8714 |
| 応答安全性分類(8ベンチマーク) | F1 | 0.8714 | Qwen3Guard-Gen-8B-strict: 0.8604 |
| ストリーミング安全性(3ベンチマーク) | R-AUC / T-AUC | 0.9882 / 0.9320 | Qwen3Guard-Stream-8B-strict: 0.9640 / 0.8893 |
| 幻覚検出(6ベンチマーク) | AUC | 0.8063 | DRIFT: 0.8000 |
試し方・要件
SingProbeは、SGLangの統合ブランチ(token-probe-ling3-flash-main)またはvLLMの統合ブランチ(bailing-v3-token-probe)で動作します。サーバーの起動時に、Hugging Face IDでプローブを指定します。
python -m sglang.launch_server \
--model-path Qwen/Qwen3.8-Flash-Next \
--probe-ckpt inclusionAI/Qwen3.8-Flash-Next-singprobe \
--port 30000
統合機能は、生成したトークンごとにlabel_0〜label_9のスコア辞書を返します。基盤モデルはQwen/Qwen3.8-Flash-Nextに限られ、このチェックポイントと組み合わせて使う必要があります。ライセンスはotherです。
SGLangはLMSYSのもとで公開されている推論フレームワークです。vLLMはLLMの推論とAPI配信を担うライブラリで、カリフォルニア大学バークレー校の研究室で開発が始まりました。

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