Google DeepMindは、オープンウェイトモデルファミリー「Gemma 4」をHugging Faceで公開しました。最小構成のgoogle/gemma-4-E2B-itは有効パラメータ2.3B(埋め込み込み5.1B)、コンテキスト長128K tokens、Apache 2.0ライセンスです。
Gemmaは、Google DeepMindなどGoogleのチームが開発するオープンなAIモデルのファミリーで、Geminiと共通の研究や技術を基にしています。
何が新しいか
Gemma 4はテキストと画像を入力してテキストを出力するマルチモーダルモデルで、E2B・E4B・12Bは音声入力にもネイティブ対応します。全モデルが可変アスペクト比・解像度の画像に対応し、ビデオも処理します。DenseとMoEの両構成を揃え、推論、コーディング、エージェントワークフロー、マルチモーダル理解を対象としています。主な機能は次のとおりです。
- 設定可能な思考モード
- ネイティブなfunction-calling
systemロールのネイティブ対応- 140以上の言語に対応
アーキテクチャは、ローカルのsliding window attentionとglobal attentionを交互に配置するハイブリッド注意機構で、最終層は常にglobalです。長コンテキストのメモリ最適化のため、global層ではKeysとValuesを統合し、Proportional RoPE(p-RoPE)を適用しています。
モデルラインアップと仕様
| モデル | 総パラメータ | 層数 | Sliding Window | コンテキスト長 | 入力モダリティ |
|---|---|---|---|---|---|
| E2B | 2.3B effective(5.1B with embeddings) | 35 | 512 | 128K | Text, Image, Audio |
| E4B | 4.5B effective(8B with embeddings) | 42 | 512 | 128K | Text, Image, Audio |
| 12B Unified | 11.95B | 48 | 1024 | 256K | Text, Image, Audio |
| 26B A4B MoE | 25.2B(活性3.8B) | 30 | 1024 | 256K | Text, Image |
| 31B Dense | 30.7B | 60 | 1024 | 256K | Text, Image |
語彙サイズは全モデル262Kです。ビジョンエンコーダはE2B・E4Bが約150M、31Bと26B A4Bが約550M、オーディオエンコーダはE2B・E4Bが約300Mです。
- E2B/E4Bの「E」: effectiveの意味です。Per-Layer Embeddings(PLE)により各デコーダ層がトークンごとに小さな埋め込みを持ちます。埋め込みテーブルは大きいもののルックアップにしか使わないため、有効パラメータ数は総数より小さくなります。
- 12B Unified: エンコーダを持たず、画像パッチと音声波形を軽量な線形層で直接LLMの埋め込み空間に射影します。マルチモーダルのレイテンシを抑え、モデル全体を1パスでファインチューニングできる構成です。
- 26B A4B MoE: 「A」はactive parametersを指し、活性パラメータは3.8B、エキスパートは8 active / 128 total、shared 1です。Google DeepMindは、推論時にパラメータの一部だけを活性化するため、総パラメータ数26Bから想定されるよりも高速に動作し、31B Denseと比べて高速な推論に向くと説明しています。
提供形態と想定環境
Gemma 4は事前学習済みモデルとinstruction-tunedモデルの両方をオープンウェイトで提供します。E2Bのinstruction-tuned版はgoogle/gemma-4-E2B-it(ベースモデルはgoogle/gemma-4-E2B)としてHugging Faceで公開され、pipeline_tagはany-to-anyです。
想定するデプロイ先は、E2B・E4Bがモバイルやエッジデバイス、ラップトップでのローカル実行、12B・26B A4B・31BがコンシューマGPUやワークステーションです。

まだコメントはありません。