Google DeepMindは、オープンウェイトのマルチモーダルモデル群Gemma 4を、E2B、E4B、12B、26B A4B、31Bの5サイズで公開しました。コンテキスト長は最大256K tokensで、140以上の言語に対応します。
GemmaはGoogle DeepMindなどGoogleのチームが開発するオープンなAIモデルのファミリーで、Geminiと共通の研究や技術を基にしています。
何が新しいか
Gemma 4は全モデルがテキストと画像(可変アスペクト比・解像度)を入力でき、E2B、E4B、12Bは音声入力にもネイティブ対応します。出力はテキストです。全モデルが設定可能なthinking modesを持ち、ネイティブ関数呼び出しとsystemロールに対応します。構成にはDenseとMixture-of-Experts(MoE)の両方があります。
アーキテクチャ面では、ローカルのスライディングウィンドウattentionとグローバルattentionを交互に配置し、最終層を常にグローバルにするハイブリッドattentionを採用しています。グローバル層ではKeyとValueを統合し、Proportional RoPE(p-RoPE)を適用して長文脈時のメモリを抑えます。
仕様
| モデル | パラメータ | 層数 | スライディングウィンドウ | コンテキスト長 | 入力 |
|---|---|---|---|---|---|
| E2B | 2.3B effective(埋め込み込み5.1B) | 35 | 512 | 128K | テキスト・画像・音声 |
| E4B | 4.5B effective(埋め込み込み8B) | 42 | 512 | 128K | テキスト・画像・音声 |
| 12B Unified | 11.95B | 48 | 1024 | 256K | テキスト・画像・音声 |
| 26B A4B MoE | 総25.2B / 活性3.8B | 30 | 1024 | 256K | テキスト・画像 |
| 31B Dense | 30.7B | 60 | 1024 | 256K | テキスト・画像 |
語彙サイズは全モデル262Kです。E2B/E4BのビジョンエンコーダはE約150M、音声エンコーダは約300M、26B A4Bと31Bのビジョンエンコーダは約550Mです。
- E2B/E4B: 「E」はeffectiveの意味で、各デコーダ層がトークンごとに小さな埋め込みを持つPer-Layer Embeddings(PLE)を使います。埋め込みテーブルは大きいもののルックアップ専用のため、実効パラメータ数が総数より小さくなります。
- 12B Unified: 専用エンコーダを持たず、画像パッチと音声波形を軽量な線形層でLLMの埋め込み空間へ直接射影します。単一のdecoder-only transformerで全モダリティを処理し、モデル全体を1回で追加学習できます。
- 26B A4B MoE: エキスパートは128個中8個が活性、加えて共有エキスパートが1個です。推論時は約4Bのサブセットだけを使うため、31B Denseより高速な推論を狙った構成です。
提供条件と想定環境
ライセンスはApache 2.0で、事前学習済み版とinstruction-tuned版を提供します。E4BのHugging FaceリポジトリIDはgoogle/gemma-4-E4Bです。想定デプロイ先は、E2B・E4Bがモバイルやエッジ端末、ノートPC、12B・26B A4B・31BがコンシューマGPUやワークステーションです。用途としてテキスト生成、コーディング、推論、エージェントワークフロー、マルチモーダル理解を挙げています。

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