Comfyは、ComfyUIのワークフローをパッケージ化し、本番用のオートスケーリングAPIエンドポイントとしてデプロイする「Comfy API」を、有料Comfyプランの全利用者向けに提供開始しました。ComfyUIはComfy Orgが公開するツールで、ノードをつないで画像、動画、音声などのAI生成ワークフローを組み立てられます。
何が新しいか
Comfy APIは、ワークフロー、カスタムノード、LoRA、モデル、Python依存関係、ComfyUIバージョンを「Build」にまとめ、環境を作り直さずに本番エンドポイントへデプロイします。Comfyによると、これまでComfyUIのワークフローを本番に載せるには、GPUを借り、カスタムノードとモデルを入れ直し、Python依存関係を整理し、スケーリングの仕組みまで自前で書く必要がありました。
- Buildから不変のリリースを作るため、テストした環境とデプロイする環境が一致します。変更時はBuildを更新して新しいリリースを作り、稼働中のリリースはそのまま残ります。
- 呼び出し側にワークフローのグラフを公開せず、顧客向け製品、社内ツール、自動化パイプラインから使えます。
- エンジンはオープンソースのままで、Buildは所有ハードウェアへ移植できるとComfyは説明しています。
- Build、デプロイ、使用量、支出、APIキーはDeveloper Platform(platform.comfy.org)のコンソールで一元管理します。
試し方
ブラウザ、ターミナル、コーディングエージェントの3通りで使えます。
- ワークフローJSONを用意するか、Comfy Desktopからスナップショットをエクスポートします。
- Builderが必要なモデル、カスタムノード、Python依存関係を検出し、競合の解決を補助します。選ばれたバージョンは上書きできます。
- Buildから不変のリリースを作り、固有URL付きの管理対象エンドポイントとしてデプロイします。
ターミナルではcomfy-cliとComfy Skillsを使い、ローカルのComfyUIインストールからパッケージ化・デプロイします。
$ comfy build init(カスタムノード、モデル、固定済み依存関係をスキャン)$ comfy build push --release
コーディングエージェントを使う場合は、Comfy APIページにあるエージェント用プロンプトをコピーして貼り付けます。Comfy SDKはComfy APIとComfy Cloud APIに対応しており、セルフホストのComfyUIで同じSDKを使うには、プロキシサービスを実行して環境変数を1つ設定します。
料金と提供条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 有料Comfyプラン(Standardから) |
| 利用料 | 別途請求 |
| GPU時間 | 秒単位課金 |
| ストレージ | 時間按分 |
| スケーリング | 最小ワーカー数0に設定可能。ワーカー非稼働時はGPU時間を消費しない。コールドスタートを避けるためワーカーを待機させることも可能 |
| チーム | Team/Enterpriseプランでは同じBuildをメンバーで共有 |
| Enterprise | Managed Buildsとガバナンス機能で、承認済みのComfyUIバージョン、モデル、カスタムノード、依存関係を標準化 |
位置づけ
Comfyは、RunPodやModalでComfyUIをすでに問題なく運用しているならそのまま使えばよいとしたうえで、Comfy APIはカスタムノード、モデル、Python依存関係、バージョンのずれといったComfyUI環境の管理まで引き受ける点が異なると説明しています。利用企業のSilverside AIでHead of Technologyを務めるAllie Wrubel氏は、本番パイプラインをComfy API経由で提供し、小さなチームで顧客に同じワークフローを大規模に実行させていると述べています。

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