Appleは2026年9月9日(米国時間)、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Max、そして初の折りたたみiPhoneとなるiPhone Duoを発表しました。3機種は共通して2nmプロセスのA20 Proを搭載し、Dual 16コアのNeural EngineでオンデバイスAIの処理能力をA19 Proの2倍にしています。iOS 27では新しいSiri AIがベータとして9月14日から英語で提供され、日本語対応は10月の予定です。

A20 Pro: Neural Engineは32コアでAI処理2倍
A20 Proは最新の2nmプロセスで製造され、CPU、GPU、Neural Engineのすべてを刷新しています。Appleの公表値は次のとおりです。
| 項目 | A20 Pro |
|---|---|
| 製造プロセス | 2nm |
| CPU | 6コア(Neural Accelerator統合)、A19 Pro比で最大20%高速 |
| GPU | 7コア、A19 Pro比で最大40%高速 |
| Neural Engine | Dual 16コア(合計32コア)、AI処理能力はA19 Proの2倍 |
| メモリ帯域 | A19 Pro比で50%増 |
| 持続性能 | iPhone 18 ProはiPhone 17 Pro比で最大40%増、iPhone DuoはiPhone 17 Pro比で最大35%増 |

持続性能の向上はパッケージングの変更によるものです。A20 ProはMシリーズのApple siliconに着想を得た新しいパッケージを採用し、シリコンダイとメモリを横並びに配置してメモリをチップの放熱経路から外し、チップを次世代のベイパーチャンバーに直接接続します。iPhone 18 Proのベイパーチャンバーは表面積がiPhone 17 Proの3倍です。Appleはこの構成について、オンデバイスAIのピーク性能に即座に到達し、ベイパーチャンバーがそれを持続させると説明しています。
通信面では、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadに対応するApple設計の無線チップN1と、次世代セルラーモデムC2を搭載します。C2はセルラーの品質と信頼性にAIによる改善を加えたもので、C1Xと比べてアップロードが速く、消費電力は15%少ないとしています。
Siri AIとApple Intelligence: 個人の文脈と画面を理解するSiri
3機種はいずれもiOS 27のSiri AIに対応します。Siri AIはApple Intelligenceを基盤にした全く新しいSiriで、メッセージ、メール、写真などにまたがる個人の文脈を理解して必要なものを探し、画面上の内容を認識してそれに関する操作を実行し、ほぼあらゆる話題の質問に答えます。文章を書きたい内容を説明するだけで作成する「write with Siri」も使えます。

カメラとの連携も加わります。iPhone 18 Proではカメラアプリの「Siriモード」で目の前のものについて情報を得たり操作したりでき、iPhone DuoではCamera Controlから起動する「Siri Cameraモード」で、Siriがユーザーの見ているものを見て質問に答えます。iPhone Duoにはさらに、過去の会話を見返したり新しい会話を始めたりできる専用のSiriアプリが用意され、会話履歴はiCloud経由でApple製品間に非公開で同期されます。電話アプリの「Call Context」は、企業に電話をかけたときに確認コードや予約番号などの関連情報を先回りして表示します。
Apple Intelligenceの機能も広がります。撮影後に写真の構図を改善するSpatial Reframing、Extend、強化されたClean Upが使え、Image Playgroundはフォトリアルな画像を生成できるようになりました。SafariのNotify Meは、再入荷や値下がりのようなウェブページの変化を監視します。
プライバシー面では、Apple Intelligenceはオンデバイス処理とPrivate Cloud Computeを使います。一方で注記には、Siri AI、写真の編集ツール、Image Playground、ショートカットのAFM 3 Cloudモデルなど、サーバー側モデルに依存する一部の機能には1日あたりの利用上限があり、上限の拡大は将来有料で提供されると書かれています。Siri AIはEUでは当初提供されず、13歳未満は利用できません。
画像の真正性: センサーが全ピクセルに署名するApple Reference Image
iPhone 18 Proのメインカメラは、見たすべてのピクセルに署名できる新しいセンサーを備えます。新しい「Referenceモード」で撮影すると、署名済みのセンサーデータをPrivate Cloud Computeが改変不能なリファレンス画像として現像します。リファレンス画像は写真アプリでメインの画像と並べてデジタルネガのように表示でき、編集の有無を視覚的に比較できます。サードパーティアプリ向けには、リファレンス画像を表示するためのAPIがiOS、iPadOS、macOS 27で提供されます。
画像のメタデータと、年内のソフトウェアアップデートで対応予定のSynthID標準により、AIで生成または編集された画像の識別も可能になります。Apple Reference Imageはオプトインの機能で、中国では発売時に提供されず、EUではiPhone 18 Proでの撮影が発売時には提供されません(iOS 27、iPadOS 27、macOS 27での現像と表示は可能です)。
カメラのAI: 可変絞りのAPIと、自動でシャッターを切るSmart Take
iPhone 18 Proの48MP Fusionメインカメラは、iPhoneで初めて絞りを制御できます。レーザーカットされた6枚の羽根が被写界深度と光量に合わせて絞りを自動で切り替え、暗所ではƒ/1.48まで開き、集合写真ではƒ/4まで絞ります。カメラアプリでは4つの絞り設定を手動で選べ、開発者向けには絞り範囲をより細かく制御するAPIが提供されます。新しい計算撮影パイプラインと、テクスチャとグレインを調整できるPhotographic Stylesも加わりました。
iPhone Duoには、折りたたみ構造ならではの撮影機能があります。「Smart Take」はA20 Pro上で動くオンデバイスAIモデルがシーンをリアルタイムに分析し、被写体がポーズをとった瞬間に自動で撮影します。外側ディスプレイに被写体向けのプレビューを表示するDuo Preview、Peanutsのアニメーションで子どもの視線を集めるKid Cue、外側ディスプレイとカメラで通話に加われるDuo FaceTimeも用意されています。サードパーティでは、DetailアプリがiOSの新しいCore AIフレームワークを使い、AIモデルをオンデバイスで実行してコンテンツ制作を行うと紹介されています。
iPhone Duo: 7.6インチの内側ディスプレイと2画面のiOS

| 項目 | iPhone Duo |
|---|---|
| 内側ディスプレイ | 7.6インチ、iPhone 18 Pro Max比で50%大きい |
| 外側ディスプレイ | 5.4インチ、iPhone 18 Proの画面面積の90% |
| 筐体 | グレード5チタニウム、100以上の部品からなるヒンジ、IP68 |
| 認証 | サイドボタンのTouch ID |
| バッテリー | 両側に1つずつの2バッテリー構成。動画再生は内側で最大31時間、外側で最大44時間 |
| 充電 | 有線で約20分で50%、MagSafeまたはQi2で約30分で50% |
| SIM | 全世界でeSIMのみ |
| OS | iOS 27.1 |
開いた状態では史上最薄のiPhoneで、内側ディスプレイはギラつきを抑えるナノテクスチャ仕上げです。iOS 27はiPhone Duo向けに再設計され、Split Viewで2つのアプリを並べて開けます。Siri AIとの会話を片側で続けながら、もう片側でコンテンツを見ることもできます。年内にはUSB-C接続のApple Pencilにも対応する予定です。
価格と発売日
| 機種 | 価格(米国) | 予約開始 | 発売 |
|---|---|---|---|
| iPhone 18 Pro | 1,199ドルから | 9月12日 | 9月18日 |
| iPhone 18 Pro Max | 1,299ドルから | 9月12日 | 9月18日 |
| iPhone Duo | 1,999ドルから | 10月16日 | 10月23日 |
ストレージはいずれも256GB、512GB、1TB、2TBです。iPhone 18 Proは日本を含む65以上の国と地域で9月12日午前5時(太平洋時間)に予約が始まり、iPhone Duoは日本を含む70以上の国と地域が対象です。日本向けのiPhone 18 ProはeSIM専用モデルで、物理SIMのスペースを電池に充てることで動画再生がiPhone 18 Proで最大36時間、iPhone 18 Pro Maxで最大45時間になります。
iOS 27は9月14日に無料アップデートとして配信され、Apple Intelligenceは同日から日本語を含む16言語で利用できます。Siri AIのベータは同日に英語で始まり、日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語は10月に加わる予定です。
AIを動かす人にとっての意味
今回の発表でAI関連として押さえておきたいのは3点です。第一に、A20 ProのNeural Engineが32コアに倍増し、メモリ帯域も50%増えたことで、オンデバイスで動くモデルの規模と速度の上限が上がります。第二に、Core AIフレームワーク、可変絞りのAPI、Reference ImageのAPIと、サードパーティがAI機能や新しいセンサーを直接扱える窓口が増えました。第三に、サーバー側モデルに依存する機能には1日あたりの利用上限があり、上限の拡大は将来有料で提供されるとAppleが明記しています。Apple Intelligenceの一部が従量的な有料機能になることが、公式に予告された形です。

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