NVIDIAは、自律型AIエージェント向けのランタイム「OpenShell」をGitHubのNVIDIA/OpenShellリポジトリでApache License 2.0のもと公開しています。リポジトリのスター数は17.3k、フォーク数は1.8k、コミット数は1,847です。
何をするランタイムか
OpenShellは、エージェントにファイルの読み取り、パッケージのインストール、API呼び出し、認証情報の利用を許しつつ、データ・秘密情報・ネットワークへの無制限アクセスを防ぎます。各エージェントが触れられる範囲をポリシーで宣言し、OpenShellがそれを強制します。
- カーネルレベルの強制: 各エージェントを隔離サンドボックスで実行し、アクセスできるファイルと発行できるシステムコールをカーネルで制限します。すべてのネットワーク接続はサンドボックスを出る前にポリシーチェックを通ります。
- 認証情報の秘匿: エージェントに実際の認証情報を見せず、承認済みエンドポイント向けのリクエストにのみOpenShellが付与します。
- 形式検証によるポリシー変更: 変更適用前に、新しいホストへの認証付きアクセスや新しいAPIメソッドの呼び出しなどリスクのある権限付与を検出し、人間のレビュー待ちにします。
OpenShell 0.1.xでは、安定したリリースサイクル、新しい隔離プリミティブ、拡張された拡張機能領域、新APIが加わりました。
対応環境とインストール
対応OSはLinux、Apple Silicon搭載macOS、Windows with WSL 2(experimental)で、Docker、Podman、またはホスト仮想化が必要です。
curl -LsSf https://raw.githubusercontent.com/NVIDIA/OpenShell/main/install.sh | sh
openshell sandbox create --name demo
インストーラーはCLIとローカルゲートウェイをセットアップします。デフォルトのサンドボックスイメージはエージェント未導入の最小構成Ubuntuです。ドキュメントの「Run Your First Agent」では、無料のOpenRouterモデルでOpenCodeを動かし、必要に応じて新しいアクセスを承認する手順を示しています。
KubernetesではHelmでゲートウェイをデプロイでき、CNIがNetworkPolicyを適用する必要があります。
コーディングエージェント用スキルとSDK
コーディングエージェント向けの公開スキルはnpx skills add NVIDIA/OpenShellで追加でき、CLI操作、サンドボックスポリシーの記述、ゲートウェイや推論ルーティングのデバッグをエージェントに教えます。
| 言語 | インストール |
|---|---|
| Python | uv add openshell |
| TypeScript | npm install @nvidia/openshell-sdk(GitHub Packages) |
| Go | go get github.com/NVIDIA/OpenShell/sdk/go@latest |
| Rust | cargo add openshell-sdk --git https://github.com/NVIDIA/OpenShell --tag |
SDKはゲートウェイへの接続用でCLIは含みません。SDKとゲートウェイは可能な限り同じOpenShellリリースを使うよう求めています。
テレメトリ
OpenShellは運用カテゴリと件数に限った匿名テレメトリを収集し、サンドボックス名、ホスト名、ファイルパス、プロンプト、認証情報、プロバイダー名・モデル名、ユーザーコンテンツは収集しません。ゲートウェイでOPENSHELL_TELEMETRY_ENABLED=false、Helmではserver.telemetryEnabled=falseを設定すると無効化でき、ビルド時に除外することもできます。Hacker Newsでは83ポイント、40コメントを集めています。

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