OpenAI、GPT‑6 Luna基盤のDecisions APIを一般提供

OpenAIは、GPT‑6 Lunaを基盤とするDecisions APIを一般提供(GA)しました。テキスト、画像、構造化入力から回答範囲が限定された判断を下すAPIで、GPT‑6 LunaをResponses API経由で使う場合より最大10倍高速に処理し、課金は入力トークンのみです。

何が新しいか

Decisions APIは、入力の分類、リクエストの振り分け、次のアクション選択といった、ワークフロー内の小さな判断に特化したAPIです。OpenAIはパブリックベータ以降、次の機能を追加・改善しました。

  • GPT‑Liveとのネイティブ統合
  • 再利用コンテキスト向けのプロンプトキャッシュ
  • 米国・EUでの推論リージョン指定(inference residency)
  • native JSON入力、質問指示への画像入力
  • 1リクエストあたりの質問数上限を従来の2倍の400問に拡大
  • アジアの複数地域での追加キャパシティによるレイテンシ改善

回答タイプと仕様

回答タイプ 用途 主な結果
predicate 条件が真である確率の推定(例: 製品に目に見える損傷があるか) 0〜1の確率
choice 事前定義した選択肢から1つを選ぶ(例: 続行・再試行・確認質問) 指定した値の1つ。確率と信頼度も返す
score 順序付きルーブリックに基づく評価(例: 損傷の深刻度) レベル番号の確率加重平均
項目 内容
基盤モデル GPT‑6 Luna
速度 Responses API経由のGPT‑6 Lunaより最大10倍高速
質問数上限 1リクエストあたり最大400問
入力価格 $0.10/100万入力トークン
キャッシュ済み入力 $0.01/100万トークン
出力価格 なし(入力トークンのみ課金)
地域処理 米国、EU
Zero Data Retention 対象顧客が利用可能

試し方

専用のDecisions endpointから利用します。質問と許可する回答を定義し、テキスト、画像、native JSONのいずれかでコンテキストを渡し、回答タイプをpredicate・choice・scoreから指定します。OpenAIは、アプリが頻繁に行う判断を1つ選び、実利用に近い例でDecisions Playgroundや開発者ガイドを使って検証する進め方を示しています。

GPT‑Liveと組み合わせる場合は、既存のGPT‑Liveセッションのsession.triggersに設定を追加します。Liveがdecision.eventを発行し、アプリケーションは選ばれたreactionを読み取ってキャラクターをアニメーションさせます。OpenAIは、会話の文字起こし更新からアバターの表情を選ぶ例や、サポートエージェントが確認質問・振り分け・エスカレーションを判断する例を挙げています。

利用事例

OpenAI社内では、dotsチームが応答時間の短縮に、Personal Financeチームが取引説明の分類に、Communicationsチームが報道のテーマ分類と主要ナラティブへの影響のスコアリングに使っています。顧客は、AIコストの正確な帰属や語学学習体験のインタラクティブ化に利用しています。

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